【2学年】学校行事 北陸探究研修 2日目
2学年の北陸探究は2日目、奥能登輪島での探究活動からスタートしました。
石川県の県木アテなどの木地に、厚い下地を施すことで丈夫な漆器・輪島塗が生まれます。輪島ならではの地の粉、石川ならではの金箔・金粉、ホコリが立ちにくい土地柄など、日本最高峰の伝統工芸がこの地で確立したワケを、検証していきました。
今回のワークショップでは、数ある漆工芸技法の中から「沈金技法」を学びました。漆面に彫られた文様に、色付けされた金粉を埋め込むことで、各々がオリジナルの輪島塗を完成させます。色鮮やかな一品の出来栄えに、生徒は大満足でした。
漆芸美術館での探究活動では、多くの生徒が輪島塗の地球儀に惹きつけられていました。また、並んで展示されていた、輪島塗でロンドンの街を表現した作品を見つめながら、4学年次のイギリス海外研修に思いを馳せた様子も印象的でした。
午後は、いよいよ「海に臨む」を体現する自然科学探究となりました。
朝からあいにくの天候でしたが、彼らが会場に到着すると、日頃の行いの良さ?からか、雨も小降りになり、日が差し、キレイな虹がかかるなど好転。
なかなか入る機会がない11月の日本海に興奮しながら、穏やかな九十九湾でのフィールドワークも盛り上がりました。
海に生息することを知っていても、実体験としてそれらを目にし、触れていくことは貴重な検証となり、来年から学ぶ生物基礎の学習にも興味関心が湧いたことでしょう。
また、海洋ゴミについても意識が高まったようで、探究心旺盛な秀峰生たちに、環境問題への課題設定・仮説・検証も広がっていきそうです。
探究活動盛りだくさんではありましたが、2日目も全員が全てのプログラムを元気にやり遂げました。
本日までの達成感を自己肯定感へと繋げ、明日の金沢市内における社会科学分野の班別探究では、集大成にふさわしい「協働性」を意識した活動を期待します。
(現地レポーターより)