MSHIP医学進学プロジェクト第2回講演会
MSHIP医学進学プロジェクトでは、信州大学病院臨床検査部の上原 剛 副部長を講師にお招きし、「病理診断、病理医の役割について」をテーマに講演を行いました。
講演は病理医の病院での役割、実際の症例について、病理診断の今後の順に展開しまし、写真を交えて懇切丁寧に臨床検査部の様子を紹介していただきました。生徒たちは専門用語の出てくる少し難しい内容かと思われましたが、最後まで集中力を切らすことなく、真剣に聞き入っていました。
特に生徒たちが驚いていたのは、病理医の少なさについてです。全国で2000人程度しかいない病理医は勤務する病院で非常に大切な役目をもち、一人当たり、年間1万件もの診断をなさるということを聞き、生徒たちはただただ驚嘆するばかりでした。
講演の最後には、「病理医の間で意見が分かれてしまったときはどうするか」や「女性がはたらきやすい職業と聞いたが、実際はどうか」という質問にも丁寧に対応していただき、非常に中身の濃い1時間を過ごすことができました。
医学進学プロジェクトでは信州大学医学部と連携させていただくことで、年間を通じて様々なジャンルの講演会を聞くことができます。医学部を目指す生徒がより幅広い視野をもち、自分の進路実現に向けて前進してくれることを願っています。
第3回MSHIP医学進学プロジェクト講演会は、11月9日(木)「周産期医療の実際と問題点」です。ご期待ください。