医学進学プロジェクト 特別講演会「赤ちゃんの不思議」
医学進学プロジェクトでは、本年度第二回目の特別講演会を開催しました。今回の講師は長野県立こども病院院長 中村先生です。「赤ちゃんの不思議」をテーマにお話いただきました。
小児医療の役割、こども病院の設立と新生児死亡率の低下、また、赤ちゃんはなぜかわいいのか、赤ちゃんの記憶、声、笑いなど赤ちゃんの不思議な特徴をお話くださいました。満員の会場で生徒は身を乗り出して聞き、ときに先生の質問内容について一生懸命考え、講演内容を吸収している様子でした。
大変興味深いお話をお聞きして、講演の最後に質問をした生徒が2名います。質問内容は「画像診断」についてでした。「動いてはいけないと説明してもわからない赤ちゃんの検査はどのように行われているのか」という内容でした。
また、もう一つは「出生前診断」についてでした。「出生前に様々な情報がわかる時代になったが患者さん(主に妊婦さん)に内容を伝えるときに気をつける点はあるか」という内容でした。
先生は、生徒たちの質問内容の質の高さを称賛してくださったあと、わかりやすい言葉で質問者が納得する内容で答えてくださいました。
患者のたらいまわし問題が全国的にも話題に上がる中、長野県立こども病院では患者受け入れ拒否は一度もないそうです。そのような病院が地域にあることを誇りに思うとともに、先生方の活躍をこれからも応援していきたいと思いました。今日先生の講演を聴いた本校生の中から将来、そのような医療に携わる人が一人でも増えてくれたらと願うばかりです。